トレンド転換点でのアクション
トレンド転換のサイン
原則
株価が移動平均線を超えた、もしくは割り込んだタイミング
・上昇トレンドへの転換
原則
ローソク足が陰線だが終値が移動平均線を上回った場合も、トレンド転換とみなして良い。だが、こういった場合はその後陽線のローソク足が移動平均線を上回った日の始値を上回りかつその時の移動平均線乖離率が2%を超えた時に買うのがおすすめ。
・下降トレンドへの転換
原則
ローソク足が陽線だが終値が移動平均線を下回った場合もトレンド転換とみなして良い。終値と移動平均線の差が小さいならば、陰線のローソク足が移動平均線を下回った日の終値を下回りかつその時の移動平均線乖離率が2%を超えた時に売る。終値と移動平均線の差が大きい場合は、その時点で売っても良い。
移動平均線の向きによる判定
・上昇トレンド=株価が移動平均線の上にいる+移動平均線が上向き
が原則だが、株価の低迷が続いていた場合移動平均線が上向きになるのに時間がかかる場合がある。
そういった場合は株価が移動平均線を超えた時点で上昇トレンドに乗ったとして新規買いしても良い。
・下降トレンド=株価が移動平均線の下にいる+移動平均線が下向き
が原則だが、株価は落ちる方がスピードが早く、移動平均線の下降を待ってからでは売却のタイミングで既に株価が相当落ちているということが多い。そのため、移動平均線の下に行ったことを下降トレンドとみなして売却するのがおすすめ。特に損切りの場合はこの意識は強い。
トレンド転換直後の急騰・急落
原則は終値を見て、その価格によって翌日買い/売りを実行するのが基本だが、場中で急激な株価の変動があった場合について。
市場全体(日経平均株価やTOPIX)が明らかな上昇トレンドである時の個別銘柄の上昇トレンド転換や市場全体が明らかな下降トレンドである場合の個別銘柄の下降トレンド転換は場中に買い/売りを実行すると良い結果が出やすい。
買いの場合
上昇トレンド転換確認後、どうしても買い逃したくない銘柄の場合、直近高値超えや移動平均線乖離率5〜10%地点で逆指値を指しておく。(損切りの際に損失率を抑えるために移動平均線乖離率5〜10%のところで指しておくのが良い)
売りの場合
下降トレンド転換確認後、株価急落のリスクに備えて直近安値割れや移動平均線乖離率5%程度地点で逆指値を指しておく。(移動平均線を明確に割り込んだと判断できる地点が移動平均線乖離率5%程度の地点であるため)
明確なトレンドがない場合
ボックストレンドや三角持ち合いトレンドの場合、移動平均線超えで買い、移動平均線割れで損切りとすると損切りを連発し損失が重なる。
そのため、レンジ内での高値を超えたところで買うのが良い。
押し目を待っていたが株価が上昇してしまった場合
自分が買いたいラインまで株価が落ちきらずに、下ヒゲをつけた後に反発した場合などは、買ってしまうのもあり。
ただし損切りラインは直近安値割れなどで設定しておくこと。
その他の考慮するべきファクター
①売買高
過去に突発的な高値が付いており、そこの売買高が急激に上がっている場合は高値掴みをしている人が多く、買値まで上がったら売り戻したいという思惑から売りが強くなり株価の上昇が抑えられる。
逆に、そういった銘柄の過去の突発的高値を超えた場合は買いの圧力が強いと言うことが言えるため、その後の急激な値上がりが期待できる。
②信用取引残高
信用買い→将来の売り需要
信用売り→将来の買い需要
信用買いが多い→株価が上がりにくくなる
信用売りが多い→株価が落ちにくくなる
信用買い残高÷信用売り残高を信用倍率といい、信用倍率が1.5以下なら将来の株価上昇が見込め、1以下なら株価上昇を大いに期待できる銘柄といえる。