買いのタイミング
・原則
上昇トレンド(*)であること
(上昇トレンド=株価が移動平均線より上にある+移動平均線が上向き)
①上昇トレンドでの買いタイミング
主に3パターンに分類される。
⑴上昇トレンドへの転換直後
この時点は移動平均線がまだ上向きになっていない場合もある。
そのため、ここの時点での買い方は2通り存在する。
1.移動平均線が上向きになる前に買う
2.移動平均線が「横ばい」〜「やや上向き」に転じてから買う
(2)「押し目」後の反発買い
上昇トレンドに既に乗っている銘柄の一時的な値下がりを「押し目」と呼ぶ。
この押し目から少し反発したところで買いを入れる。
買う際に気をつける点は2つ。
1.株価が下がっている段階で買ってしまうと、上昇トレンドから下降トレンドに落ちていく状態で買ってしまうことを避けるために、反発を確認してから買う
2.移動平均線を割り込んでいる局面では下降トレンドにそのまま以降する可能性があるため、移動平均線を越えてから買う
(3)最近高値を超えた直後での買い
直近高値を超えた時点で買いを入れる。
ただし、移動平均線からの乖離が大きい場合、購入後の損切りのタイミングが難しくなるため、直近高値超え+移動平均線の乖離が少ないものを選ぶ必要あり。
(4)その他のパターン
株価が移動平均線との乖離が小さく、上昇トレンドにある場合は、(1)〜(3)の条件を満たしていなくても買って問題なし。
②下降トレンドでの買いタイミング
底値圏での買いや急落後のリバウンドを狙っての買いを入れることによって、利益を得る。
下降トレンドのため、リスクを抑えるための損切りは必須。
(1)底値と思われる株価から反発した時点での買い
株価の大幅な下落により、最近安値(=底値)がついた後、そこから数%反発した時点で買いを入れる。
損切りラインは底値を下回った時。
(2)二番底からの反発時点での買い
底値からの反発後、再度下げに転じるものの、底値を下回らずに再び反発が起こった時点(=二番底)で買いを入れる。
この場合は(1)よりも株価が底打ちし、上昇していく可能性が上がる。
損切りラインは二番底を下回った時、もしくは底値が近い場合は底値を下回った時でも可。
(3)株価が移動平均線を下回る状態での直近高値越え時点での買い
株価が下落を続けている間は直近高値を超えることはあまりない。
そのため、直近高値を超えたタイミングを株価が底入れしたタイミングとして買いを入れる。
損切りラインは二番底、または底値をを下回った時、または買い値から10%程度下落した時。
(4)テクニカル指標をもとに底打ちのタイミングを想定した買い
・「日経平均株価の25日移動平均線からのマイナス乖離率10%超」
・「25日移動平均線からのマイナス乖離率30%超」
・「25日騰落レシオ(*)の60%割れ」等
(騰落レシオ(%) = (一定期間の値上がり銘柄数/一定期間の値下がり銘柄数)*100)
25日騰落レシオが130%超=買われすぎ
25日騰落レシオが70%以下=売られすぎ
(5)急落する株価が底打ちした可能性の高い株価チャートの形となった時点
チャートの形が一定のものになったら買いを入れる。
・株価大幅下落時の大陽線
・株価大幅下落時の長い下ヒゲを伴った陽線/陰線
・切り込み線(1本目の陰線に対し、2本目の陽線の始値が1本目の終値よりも高く、終値は1本目の胴体の中間より上のもの)
・たすき線(1本目の陰線に対し、2本目の陽線の始値が1本目の胴体の間で、終値は1本目の始値よりも高いもの)
・つつみ線(1本目の陰線に対し、2本目の陽線の胴体が1本目の胴体を全てつつみこんでいるもの)
株価が長期的に下落を続けているところにこれらの形が現れると株価の底打ちの可能性が高まる。
また、上記のチャート+次の日の動きを見ることでより精度が上がる。
(例1)大陰線+長い下ヒゲ+大陽線
(例2)切り込み線+大陽線
ただし、損切りラインを考慮する必要あり。
(6)25日平均移動線の代わりに5日移動平均線を使用したトレンド分析
株価の底打ちを「株価の5日移動平均線超え」をしたかどうかで判断する。